能楽笛方 栗林祐輔 ホーム »2011年07月
2011年07月の記事一覧

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能管という笛  

グーグルで能管と検索すると「能管 吹き方」「能管 販売」「能管 教室」「能管 製作」「能管 運指」と出ます。
僕のブログに「能管」でたどり着くことは、まずあり得ないでしょう。
「能管」なんて書いたことあったかな?くらいですから。
そもそも能楽関係の人は能管なんて言いません。単純に笛としかいいません。
能に使う笛は能管に決まっているからです。
僕の肩書きも「笛方」森田流です。
以前、狛江能楽普及会の記事で書いたことがあります。

能管についてなぜ書かないかと言われれば、いつもすぐそこにあって当たり前すぎて書こうと思った事がないからです。
現在凄く広い高級アパートに住んでいますが、我が家ではどこにいても大抵手を伸ばせば届く範囲にあります。
多くても5歩。さっき測りました。
まあ、特別な存在というわけでなく、体の延長線上にあるものだから、ですか。。。

さて、真面目に笛について書いてみようと思ったのは、最近笛を見る機会が立て続けにあったからです。
また能管で検索される方もいるのでは?と思ったからです。
そんな能管を探している方に、僕の戯言を聞いていただこうと思った次第です。
おそらくご同業の方も読まれるかもしれません。
そんな同業者は、扇風機の風のごとく軽くスルーして下さい。
ともかく、読まないで下さい。読んでも内容はありません。。。




仕事ですので以前から、いつもどこに行っても笛を探しています。
しかしなかなかありません。あると言えばあるのですがないのです。
大抵は、???なものです。
特に能管は日本の笛の中では、最も製作が難しく、高価であり、また吹く人も非常に少ない楽器です。
工業製品でなく手作業で作られている為当たり外れが極端に大きく、鳴らない笛は鳴るようになりません。

しかもドレミが出ないし、合奏出来ない楽器だし・・・。

今後も「ヤマハ製の能管」というのは出ないでしょう。
国内には素晴らしいフルートのメーカーさんは沢山あるのに。


仕事先ではよく良い笛の選び方と言うのを聞かれますが、正直困ってしまいます。
基準点が沢山ある事と、ニュアンスを伝える事が難しいからです。
お教えしたところで、理解していただくことはまず無理だからです。

さて、色々な笛を見ていつも思うことは大抵「初めの見た目でどんな音が出て、どんな音律で、どんな性格の笛かなんとなくわかる」ということです。
要するに全体の雰囲気です。
まったく答えになっていないし、参考にもならないとは思いますが。

能管の場合「笛筒」がセットになっていることが多いです。
普段はこの筒に笛を入れて持ち運びをして、舞台には笛を筒に入れ、腰に差して出ます。
この筒は美術品レベルの物もあれば、実用品レベルの物まで様々あります。
先日見た筒は、今まで見た中で最も美しい物でした。
僕は舞台では使う勇気がない、そんな品です。もしも何かあったら責任が取れません><

この筒に騙されてはいけないのです。
いや、騙されてもいいのです。美術品として見るのであれば。
筒単体でも美術品として価値があります。
僕も「いきなり訳も分からず、アラブのお金持ちに気に入られた。いくらかかっても良いから好きな物を作っていいと言われた」または「旅先でたまたま埋蔵金を発見した。現在の価値にして約3億。全部くれると言われたが、悪いので20%にあたる6000万円だけもらうことにした」ということがあれば現代の蒔絵・螺鈿・銀細工・組紐の技術の粋を尽くし作ってもらいます。

能管は楽器です。楽器はどんなに見た目が良くてもダメなのです。
しかしなぜか良い笛は良い雰囲気をしています。
単純な見た目の問題ではなく、トータルバランスが良いのです。
また「道具」としての誇りが笛から感じられます。
「道具」というものは「使用感」がすべてです。
使用感については個人差・慣れがありますが、楽器としての「基本性能が高ければ」初めは鳴らなくても良い音が鳴るようになるでしょう。
または鳴らなくても、持っているだけで満足感が得られるでしょう。

筒と中身はセットであることが基本ですが、入れ替わっていることも多いです。

値段の問題もあります。この値段でこの笛・この音ならというコストパフォーマンスです。
しかし、ある一定以上のレベルの笛に関しては、このCP比率は崩れます。
要するに安くて良い笛もあるし、高くてそこそこの笛もあります。
それに筒の値段もトータルで組み込まれます。

現在、能管は「能楽」だけで使われているものではなく、「歌舞伎(長唄)」「神楽」「祭り囃子」などでも使われています。
能管は「能の為に作られた笛」ですが、現今それぞれの芸能の性質によって好まれる笛も違います。
このあたり僕的には「能の笛なんだから能で使える笛にしてくれ」って思ったりしちゃいますけど。

聞かれることが多いので書いてみました。

自分の笛を撮ってみました。
_MG_0489.jpg
笛は龍の鳴き声と言われます。

以下は参考になります。

能管は能が今の形になってから出来た楽器のようですが、「能管の音」自体は能が出来る以前からあったようです。
http://www.amazon.co.jp/縄文の音-土取-利行/dp/4791763270
参考にしてみてください。

こんなのもあります。森田都紀さん。
http://kaken.nii.ac.jp/en/r/10572258
 
林豊寿先生。
林先生は元々森田流の笛方でいらっしゃいました。
林先生の笛は「音そのもの」と「音律」が良く「使える道具」です。
http://www.carinavi.org/ja/career/381/

鹿島清兵衛 (鹿嶋清兵衛)
http://www6.plala.or.jp/guti/cemetery/PERSON/K/kajima_s.html
http://blog.goo.ne.jp/mycrop/e/ee20a126df76359e96582533977c1fdc
日本の写真史に残る人。晩年森田流笛方となって梅若万三郎の「関寺小町」を勤め亡くなります。僕の先輩です。
三木如月の名で舞台記録に残っています。森田流の森の字が「木」が三本の木だから三木。


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category: 催し

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よこはま能の会  

7月18日(月)はよこはま能の会でした。
横浜能楽堂近くに良い感じの飲食店がありました。
ビールやソーセージのお店のようです。
店頭にさりげなく飾ってあると美味しいだろうなって思います。
わざとらしいアンティーク「風」などは逆効果です。
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ランプは電気ではなく、ろうそくのようでした。

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輪廻の華。螺旋状に回っている。

IMG_1063 2のコピー
成田山別院にて。

category: 催し

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夏の旧柳下邸  

先日の根岸なつかし公園旧柳下邸です。
毎月行っていると、その都度雰囲気が変わっており飽きません。
是非一度足を運んで見て下さい。
JR根岸駅から徒歩8分ほどです。

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ウチワもプラスチック製でなく物としての魅力があります。

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丸窓の向こうのガラスに風鈴が鳴く。

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美味しそうな色の風鈴でした。シノブと一緒で季節感があって素敵です。

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ガラス越しに撮ると画になります。均一な工業製品でないゆらぎがあります。

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蔵があります。上に氷を入れて使う冷蔵庫。食品を保存するって大変だったんですね。

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横浜なのでジャズなんか聴いていたのでしょうか。

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横浜製のピアノのようです。ピントがちょっと後ろ過ぎてしまいました。ロゴが美しいです。

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反対側の鏡に映して。

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お人形さん。美人でした。

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夏は水を張った鉢が良く似合います。

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蓮の花と葉。咲く前の蕾も美しい。

category: 写真

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久良岐能舞台囃子講座  

7月9日(土)は宝生流・五雲会で田村(地震で延期になった舞台です)を勤めたあと、久良岐能舞台の第二回目囃子講座へ行ってまいりました。

今回が初参加の方もいらっしゃるので、第一回目と同じく体験メインの講座でした。
参加人数が思ったより多く、こちらは嬉しい悲鳴をあげました。

みなさん笛がやりたい、小鼓がやりたいなどあると思いますが、久良岐能舞台の講座の特徴は「能楽囃子について学べる」です。
能楽の囃子は4つの楽器がそれぞれの役割を持っています。
なので、笛に興味がある!という方も出来るだけすべての講座に参加していただければと思っております。
そうすれば、3ヶ月後になんとなく能楽の囃子の全体像がわかってくるようになると思います!

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終わった後、受講者の方々と飲みに行きました!僕の回のときは出来るだけ終わった後の懇親会も開きます。

category: 教室

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エコルマホールコンサート!  

7月8日(金)エコルマホール・ロビーコンサート
能楽囃子コンサートありがとうございました!

チケット売れるかずっと心配でしたが、当日は補助イスを出すほど盛況でした!

なかなか馴染みのない能楽に、近い距離で触れていただこうというロビーコンサート。
解説なども交え楽しんでいただけるよう工夫した甲斐がありました。

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朝から舞台設置作業です。

_MG_9693.jpg
思ったより良い雰囲気になりました。金屏風が良い。

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辻氏の能面も飾っていただきました。当日の演目に使用するものをメインにしていただきました。

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ご挨拶です。

終わった後はふらふらになってしまいましたが、皆様に近い距離で観ていただける又とない機機会でしたので、朝の舞台設置から張り切りました。
おかげでトークは噛んでしまいましたが。。。

またこのようなコンサートが出来ればと思っております!


category: 催し

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ナント描いていただきました!  

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新潟での楽器体験に参加された、新潟県在住の綾音さん高井松男師、大山容子師、僕をその場で描いて下さりました!
自慢するために載せます。
綾音さんは新潟県在住で、和紙に絵を描いていらっしゃる絵師でいらっしゃいます。
和紙は僕も好きです。
紙の表面で光を反射するように考えられた洋紙と違い、和紙は紙の裏から光透すことを考え作られている紙です。
「底光り」と呼ばれるものですが、これによって絵に立体感が出ます。

これは参加された方々にお配りした紙に、その場で描いて下さいました。
良く見なくても解るように、僕が50パーセント増しで男前になっております。
これは決して特殊な交渉術を用いてお願いしたわけではありません。
綾音さんは写楽の様に、真を写したのだと思います。

大切にさせていただきます!

category: 写真

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新潟市北区文化会館アウトリーチ  

新潟市北区文化会館アウトリーチ事業で地元の方々に楽器の体験をしていただきました。
皆さん笛や小鼓に触れるのは一生に一回と言っておりました。
まだまだ馴染みの薄い楽器なのですね。
誰もが知っている楽器になるように頑張らねば!

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高井師は長岡市出身でいらっしゃいます。

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北区文化会館。新しいだけあって綺麗です!

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会場は文化会館ではなく近くの施設でした。皆さん来場されるのが早い・・・

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新潟名物イタリアン。イタリア料理という意味ではなく、イタリアンという名称の食べ物です。焼きそばにミートソースをかけたような食べ物です。コーヒーとセットにすると、イタリアンと恐ろしいほど相性が悪いです。

category: ワークショップ

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